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2015.02.04

帰還

人間は半年くらいでガラッと人格や意識が変わることがある。私は過去に2度それを経験した。どちらも良い方の変化だったが、その時点ではものすごく大きな変化に必死に付いて行って、気が付いたら今まで思ってもみなかった高みを感じるような経験だ。

最初の変化では、まだ幼かったけど自分の本質とかこれからの人生の全貌などがぼんやりと見え始めていた。そして、人生の伴侶となりえた人とも出会っていた。

最近ようやくわかって来たけど、自分の未熟さだけでなく、その状況を快く思わない存在が裏から触手を伸ばして来ていた。世の中、善なる存在だけではないということ。そしてその結果、天国から地獄に落ち、精神の牢獄のようなところに幽閉されて方向感覚を見失ってしまった。出口を求めて彷徨うあいだ、人生の時間がストップしていた。

天がある人を通して、私のそれまでの執着を一旦リセットさせてくれた。それで人生の時間が再開しだした。

最近は、これまで忘れていた人生の断片がパズルのピースを合わせていくように、ところどころ意味が理解できる機会が増えてきた。

魔に落とされた時も逆の視点で見れば、その時防ごうと思えば防げたけど、敢えてそこで転んでみたいという気持ちがあったから相手の手の内に乗っかった。多分、もっと早くに必死でSOSを出して戻れたかもしれないけど、元々逆回転を望んでその環境を設定した様子も伺える。ようやく本来の回転の軸に戻れてきた気がする。危険な道行だった。そして、間違った決断は大きな代償を支払わなければならないということを学んだ。

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2015.02.01

懐メロ三昧

最近、立て続けに音楽BOXが届いた。一つは筒美京平の『THE HIT MAKER』 CD6枚組。こちらは、幼い頃聞いて印象に残っているCMソングが彼の作曲で、唯一このBOXで聴けると分かったため。その曲はハイシーエーのCMソングで『すがおのあなた』という題名。高原のせせらぎを白い天女のようなひらひらの服をまとった女性が歩いて、そこに「ハイシーエー♪知らなかったの。ハイシーエー♪素敵な私。もう、逃げられないわ~。あなたの目から。」という綺麗な音楽が流れてくる、ずいぶん昔のTV CMソング。

もう一つは岩崎宏美の『30th Anniversary box』。10年前に発売されたもの。これは、たまたま日経ビジネスオンラインでマーケティング的な視点から書かれた、「岩崎宏美 オリジナルLP紙ジャケットコレクション」シリーズの企画を読んで、あれこれ調べていくうちに、このboxでは貴重なデビュー当時のTV映像もついていると知ったため。

これら昔の音楽を聞いて、今と変わらないなという感覚と、大きく変化した世相のようなものの両方を感じたが、それはまた改めて書くとして、ほんとに幸せだなと思うのは、昔から、「宇宙戦艦ヤマト」と「岩崎宏美」と「オフコース(小田和正)」がお気に入りなのだが、一生付き合える気がしてきた。余談だがAKBを初めて見た数年前のときにも、うじゃうじゃ大勢いる中でなぜか「まゆゆ」だけが印象に残った。

さて、岩崎宏美については、コンサートに来る客層がデビュー当時のファン、「火曜サスペンス劇場」の主題歌の頃からのファン、そしてポケモン主題歌で知ったちびっこ達と幅広いことが書かれていた。これは小田和正にも言えていて、オフコース時代のファン、「東京ラブストーリー」の頃からのファン、そして「クリスマスの約束」以来のファンと、常に去っていく一定数のサポーターと入れ替わりに新しいファンを発掘するメタモルフォーゼをし続けていることが現役を維持し続けられる理由かもしれない。

岩崎宏美のboxのリーフレットの中でも、歌の世界を離れるかどうかの苦しい時代があったことがさりげなく述べられており、そうした浮き沈みの波をどう受け止め乗り越えるかが芸の世界に生き続けられるかどうかの分水嶺となっているのだろう。それは、ある面、厳しい世界ではあるが、その本質は売れるという結果に対してだけではなく創造する(苦労も伴う)行為に対して、どれだけ純粋でい続けられるかといった「仕事に向かい合う精神の姿勢」が問われているのだと思う。結果ではなくて動機。

時間を超えた価値を産む仕事とそうでない仕事の分かれ目は、表面に現れない、人の目に直接触れない水面下の取り組みに対して、自己の美的感覚に対してどれだけ献身し、個人を超えた共有する財産にまで昇華できるかという真剣勝負と向かい合い続けることなのだと思う。

これは、どんな仕事であっても共通で、良い仕事は結局世の中のためになるし、仕事を媒介にして想いを世に流していれば、きっと誰かが気づくはず。

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