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2015.01.10

日本は父性の去勢された社会なのかな

日経ビジネス・オンラインの「金曜動画ショー」のコンテンツを久しぶりにまとめ読みした。このコーナーはWebにアップされた主に海外の面白動画を紹介しているのだが、幾つかを通しで見てみて今の日本はアメリカ文化ひいては海外の文化と父性において大きな乖離があるのではないかと感じた。

例えば『寒々しくて絶句!知事11人と大臣が「アナ雪」主題歌で「子育て」啓発?』において、日本のエグゼクティブ(知事)たちが余興とかムードでしか問題を把握・改善できない知的能力。これに対し、HOMELESSFONTS.orgが取り組んでいる社会的に支援を必要とされる人々への尊厳とお金の面を含めて現実的にどう支援していくかという全体のフレームワークを視聴者にどう訴えかけるかという、どこから見てもお見事の映像作品との対比。

それから、『投票率の低さを嘆くのは逆効果ですよ』で紹介されている、オーストラリアでのテロに伴う反イスラム感情。それによって一般的なイスラム教徒が安心して街を出歩けない状況に気づいたある市民が、自発的に彼ら・彼女らをガードするツイッターが大きく広がって多くの人々がそうした支援活動を自然に行っている映像が印象に残った。

日本ではどうか。同じ状況に置かれれば、表に出すかどうかは別にして、どんどん感情的に陰湿な方向に向かうと予想できる。母性的な同感でしか物事を判断できず、父性的な道義とか正義というあり方が欠落した社会のように感じられる。(特に都心の雑踏や通勤電車の車内) それだから、物事をドラスティックに変革しなければならない課題に対して、真正面から立ち向かうことができず、隠ぺいしネゴシエーションして先送りしてしまう。だから、社会全体が毀損していく一方なのだ。たった一人きりでも正義を貫きとおすことが今の日本でどれだけ難しいか。

私は、今の日本のあり方では早晩行き詰まるとみているが、今の人類は大乗ではない道を選択したので、社会全体の変革とかそういう方法論ではなく、各個人個人が国境を越えて同じマインド同士がコミュニティを形成していく方向で進むと思っている。その際にも、日本で抑え込んでいる父性=正義に殉じる心意気を如何に上手に、人間だけの独り善がりにならないように発揮していくかが大切だと思っている。

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